浮気調査は自分ですることもできます。いくつか注意しなければならないこともありますが、ここで紹介する方法は比較的素人の方でも取り組みやすい内容となっています。具体的にどのような方法が調査として有効なのか、以下を参考にしてください。
有効な浮気調査の方法
以下のチェックをしていけば浮気に関する情報を掴める可能性が高いです。
- チャットや通話履歴
- SNS
- Webの閲覧履歴
- 仕事用のアプリ
- 車内
それぞれの内容を説明していきますが、どれか1つに絞る必要はありません。複数の手段を組み合わせて調査を進めていくとより証拠が獲得しやすくなるでしょう。
チャットや通話履歴のチェック
やはりLINEなどのチャットアプリを見るのが浮気の証拠を掴む上では一番手っ取り早い方法と言えます。通話履歴を見るのも有効な手段です。 直接LINEや通話履歴を見ることができなくても、「スマホから離れようとしない」「LINEにパスワードがかけられている」「通知が表示されないようになっている」といった状態にあるのなら怪しいと言えるでしょう。 なお通話履歴に関しては見るだけで浮気の確証を得ることはできませんが、通話の頻度や時間帯、スケジュールとの兼ね合いにより浮気かどうかの判断ができるケースがあります。 よく特定の人物と通話がされている場合、その相手の名前と電話番号、日時もメモしておきましょう。表示名を加工している可能性もありますので、少しでも怪しい点がある履歴情報はすべて記録しておくことが大切です。
SNSのチェック
TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSにも浮気の証拠が残っていることがあります。「自分が知らないアカウントを持っている」「DMでやり取りしている記録がある」「頻繁に、特定のアカウントからリプや”いいね”がきている」といったことがないかチェックしてみると良いです。また、本人の投稿内容から手がかりが見つかるケースもあります。いわゆる裏アカで浮気の証拠となり得る情報を自ら発信している可能性もあります。
Webの閲覧履歴のチェック
スマホやパソコンのブラウザを開き、Webの閲覧履歴も見てみましょう。 検索キーワードや予約履歴などから証拠が掴めることもあります。 注意深く検索キーワードを見ていくとともに、ホテルの予約情報がないかどうか、ブックマークしているのはどんなサイトか、これらをチェックしていくことで行動内容が読み取れるケースがあります。
仕事用のアプリのチェック
用心深いパートナーの場合、検索履歴などは削除し、LINEのような怪しまれやすいアプリも連絡手段にしていない可能性があります。 そこで一般的には仕事で使われるようなビジネス用のツールも確認してみると良いです。Gmailのアプリ、その他様々なビジネス用のチャットツールなどがありますので、それらをチェックすると手がかりが見つかるかもしれません。
車内のチェック
車をよく使っている場合、車内をくまなく捜索することで有力な証拠が発見されやすいです。 主なチェックポイントは以下です。
- ドライブレコーダーに記録されている映像や音声
- カーナビの設定や走行情報
- 車内の落とし物
ドライブレコーダーが設置されている場合、その映像から直接浮気の証拠が掴めることがあります。カーナビの設定についても同様です。浮気相手とホテルに向かっていることが明らかになることがありますし、浮気相手の住所が掴めることもあります。また、いつどこに行ったのか、という情報も把握することができます。 さらに、落とし物が残っているケースもありますので隙間やゴミ箱の中も探ってみましょう。ダッシュボードやサイドポケットに捨て忘れたレシートや浮気相手の忘れ物が入っているかもしれません。その他、助手席の位置や車内の匂いも要チェックです。 このように車内には多くの情報が残っていることがよくあります。パートナーのスマホやパソコンを覗き見ることが難しくても、共有財産である車であれば容易に確認することができますので調査の安全性という観点でも有効な調査方法と言えます。
GPSで行動をチェック
GPSを使って直接パートナーの行動をチェックすることも可能です。ネットショップで安価に購入することもできますし、GPS自体入手が困難なものではありません。 荷物や車に仕込んでおくことで、いつどこに行ったのかが直接把握可能となり、「聞いていた予定と違う行動をしている」「仕事終わりにいつも寄っている場所がある」「ホテル街で数時間過ごしている」といったことが掴めるかもしれません。 なお、GPSの設置場所には気を付けましょう。できるだけ車などの共有財産に設置するようにし、かつ、設置したことがバレないようにする必要があります。
自分でする浮気調査の注意点
以上で有効な調査の方法を紹介してきましたが、探偵事務所などを利用せず自分で調査を進める場合、注意しなければパートナーとの関係性が悪化してしまったり証拠が掴めなくなったりします。特に以下の点に留意しましょう。
違法行為を犯さないようにすること
証拠収集に躍起になるあまり、違法行為を犯してしまうことがあります。 その場合訴えられてしまうことがありますし、慰謝料の請求も上手くいかなくなるおそれがあります。 特に注意すべきは「不正アクセス禁止法違反」「プライバシーの侵害」「ストーカー規制法違反」です。 例えばパートナーのスマホ等を勝手に操作してアプリをインストールする行為は不正アクセス禁止法に抵触する可能性があります。ロックを解除する行為も同様ですし、同法違反に対しては懲役刑・罰金刑が予定されていますので要注意です。 他方で、勝手にスマホを見る行為や個人的に所有するカバン等を調べる行為などはプライバシーを侵害したとして慰謝料請求の対象になり得ます。懲役などの刑事罰は予定されていませんが、十分留意しなければなりません。共有財産ではないものにGPSを取り付けて行動を監視する行為なども同様です。 ストーカー規制法違反にあたり得るのは、尾行をするケースです。夫婦間なら同法に抵触する可能性は低くなりますが、婚姻関係にない恋人同士の場合はストーカー規制法あるいは迷惑防止条例に反する可能性が高くなります。
調査がバレないようにすること
強引な調査をしていると、浮気調査をしていることがパートナーにバレてしまうかもしれません。この場合、いくつか問題が生じ得ます。 1つは「関係性の悪化」です。 実際に浮気をしているかどうかは関係なく、関係性を修復ができなくなるおそれがありますので、今後も長く関係性を維持し続けたいという場合には要注意です。 もう1つの問題は「警戒されることによる証拠集めの難化」です。 本当に浮気をしていた場合、調査していることが知られてしまうとそれ以降証拠を残さないようより巧妙に動くようになります。普段より慎重に振舞うようになり、ちょっとした記録も削除するようになるでしょう。そうするとその後探偵事務所に依頼をしても有力な証拠を掴むまでに相当の期間を要してしまいます。 できるだけスムーズに確実な証拠集めを狙うのであれば、調査前に探偵事務所に相談することがおすすめです。