パートナーが浮気をしているかもしれないと疑われる場合、確信を得るためには「浮気調査」を行わなければなりません。特に浮気をしているとの証拠を得るためには、直接パートナーに問い詰めるだけでは不十分です。 しかし浮気調査をするにも期間が必要です。ここで浮気調査に要する期間について解説していきますので、計画的に進めていくようにしましょう。
浮気調査の概要
ここで言う「浮気調査」とは、パートナーによる浮気および不倫に関して情報を収集するための、尾行や張り込み、聞き込み等を実施する本格的な調査を指します。いつ・誰と・どこに行ったのかといったことを調べ、調査報告書にまとめていくのに要する期間を考えていきます。 なお、浮気の定義は人により様々ですが、不貞があったことの証拠となるものは限定的です。例えばラブホテルに出入りする場面の写真、シティホテルでチェックイン・チェックアウトをしている場面の写真など、決定的なものがなければなりません。 特に離婚をするために浮気調査をするような場合、配偶者以外との性的交渉(不貞行為)があったことの証拠を集めることが大切です。配偶者が離婚について同意していない場面において、単に「自分以外の誰かに興味や愛情の対象が向いている」などといった主張をしてこれを成立させることは困難です。
浮気調査の方法
探偵社・探偵事務所に浮気調査を依頼すると、調査結果は「調査報告書」としてまとめてもえます。調査対象となっているパートナーが、どこで誰と何をしていたか、詳細に知ることができるでしょう。 具体的には、「聞き込み」「尾行」「張り込み」の方法が用いられます。 尾行調査では、調査対象を追跡し、行動を調べます。車や電車による移動があったときにも即座に対応しなければなりませんし、バレないように動く必要もあります。 張り込み調査では、調査対象が建物に入った際、その場で待機して再び出てくるのを待つことになります。ただその場で待ち続ければよいというものではなく、集中力が求められる調査です。調査者自身がバレないことはもちろん、不審者に間違われないようにもしなければなりません。 いずれの調査方法も素人には難しいですが、こうして得られた調査報告書は有力な証拠として役立つでしょう。
浮気調査にかかる平均期間
浮気調査に必要な日数は状況によって異なります。すでに怪しい行動があるのなら比較的早期に調査が済む可能性もありますし、「特段怪しい行動はないが調べてほしい」という状況だと長くなる可能性があります。 また、浮気が疑われる場合でも、パートナーが浮気相手と会っている頻度によって調査期間は左右します。頻繁に会っているのであれば、場合によっては1日で終了する可能性もあるでしょう。 ただ、離婚やそれに伴う慰謝料を求める場合には、1回の証拠だけでは十分ではないケースがあります。継続的な浮気であるとの証拠が重要です。そこで数週間かかることも珍しくありません。
浮気の有無を知るための浮気調査
目的別に浮気調査期間を考えてみましょう。 例えば「浮気をしているかどうかを知りたい」というケースもあるでしょう。離婚などを目的とするわけではないが、はっきりさせたい、というような場合です。 このときは1度の証拠があれば十分ですので、1ヶ月もあれば済むでしょう。ただ、これといった疑いもない場合だと相当に長期に及ぶ可能性も出てきます。
裁判で有利になる証拠のための浮気調査
裁判で利用する証拠を掴むのが目的だと、複数回にわたり浮気があったことの証拠が得られる必要があります。そのため調査期間は数ヶ月間など、長くなる傾向にあります。また、長期的に、継続して浮気をしていたとの証明をすることで慰謝料の請求額を上げられる可能性もありますので、離婚自体はできそうだが慰謝料請求のためにもう少し様子を見るというケースもあります。 このときの調査においては、不貞行為の有無を示せるかどうかが重要になるため、ホテルを出入りする2ショットの写真があると良いです。
事前情報の有無によっても異なる
事前情報が多くあると調査は短期間で終わる傾向にあります。 そのため、調査自体は依頼するにしても、普段の様子から怪しい日の目星を付けておいたり、帰りが遅くなる曜日をチェックしておいたりすることが大切です。 また、浮気相手の情報を掴んでいるのであれば、当該人物の自宅や勤務先も可能であれば調べておくと良いでしょう。 例えばクレジットカードの利用履歴、カーナビの履歴、駅などで使用するICカードの履歴などを確認すれば、移動日時および移動先を特定できます。 なお、もっとも多くの情報が集められるのはパートナーの持つスマホですが、この確認をするときには注意が必要です。勝手に覗く行為がプライバシーの侵害となる可能性があります。また、直接相手の端末を操作しなくても、アプリにログインすることでメッセージのやり取りを盗み見ることは可能です。しかしながら、LINEなどのSNSに勝手にログインする行為は不正アクセスであり違法行為です。法に背く行為はしないように注意しましょう。 同様に、浮気相手と思われる人物の家や敷地内に無断侵入することも避けましょう。