パートナーが浮気をしている疑いが強い場合でも、なかなかその事実を認めないということはよくあります。このような場合は証拠を突き付けて認めさせるのが一番です。
そして効率的な浮気の証拠集めの手法として「携帯チェック」があります。パートナーの携帯を確認することでさまざまな情報が調べられるのですが、その行為が法律に反してしまう可能性があります。
当記事では、どのような行為が違法になり得るのか、どのような行為に注意が必要なのかを説明します。携帯チェックを始める前にぜひご一読ください。
携帯から浮気の証拠が見つかる可能性は高い!
携帯は私たちが日常生活を過ごす中で欠かすことができない存在といっても過言ではありません。人は携帯を毎日のように触っています。誰かとメッセージのやり取りをするときや、写真撮影をしたりゲームをしたりするときにも使用しています。
携帯1つでできることが多く浮気のきっかけになり得るものですが、逆に浮気の証拠を掴む重要な存在としても機能します。
例えば浮気相手と交わしたメールやチャット、SNS上のデータなどを携帯でチェックすることができますし、浮気相手との思い出を記録した写真や動画が見つかることもあります。
また、携帯により位置情報を掴むことも可能で「いつどこにいたのか」が浮気の証拠として使えることもあります。
さらに、データを消去しても特定のソフトウェアにより復元をするなどして証拠を逃さずキャッチできるケースもあります。
このように、携帯には浮気の証拠となる情報が多く残されている可能性があるのです。
携帯チェックの違法性に注意
上述の通り、浮気をしている場合は携帯にその証拠が残っている可能性が高いです。そこでパートナーに浮気を認めさせるためには、携帯の中身をチェックすることが効果的といえます。
しかし、携帯をチェックする行為が法令違反に該当する危険性があることは知っておかなくてはなりません。
世間的には「携帯チェックが違法になるかもしれない」とあまり考えられていないかもしれませんが、やり方次第では犯罪が成立してしまうおそれもありますので十分注意しましょう。最悪の場合、浮気を問い詰めるどころかご自身が犯罪者として追いつめられる可能性があるのです。
携帯チェックが違法になるケース
携帯をチェックすることが違法になる具体的なケースを紹介します。
携帯のロックを勝手に解除したとき
権限なくシステム上のロックを解除する行為は「不正アクセス禁止法」に反する可能性があります。
パートナーの携帯にかかっているロックを解除する場合にも適用されることはあります。この法律に反する行為をはたらいた場合、100万円以下の罰金や3年以下の懲役という刑罰を科される危険性があります。
また、不正に人のパスワードを取得する行為自体も同法で禁止されており、この場合には50万円以下の罰金、1年以下の懲役に科される可能性があります。
SNS等に勝手にログインしたとき
近年は人とコミュニケーションを取るのもメールではなくSNSで行うケースが増えています。SNSのダイレクトメッセージ、チャット機能を使って浮気相手と連絡を取り合っている可能性を考え、その中身を確認することもあるかもしれません。
しかし、この場合にも不正アクセス禁止法に留意しましょう。
たとえ携帯自体にロックがかかっていなくても、SNSのアカウントにログインすることが同法で禁じられている行為に該当する危険性があります。もし、自動ログインができる状態であったとしても安心はできません。
また、当然アカウント情報を不正に入手する行為も法に反する行為ですので注意しましょう。
不正なアプリを勝手に入れたとき
携帯に位置情報を発信するアプリを入れておけば、どこにいるのかが分かるようになり、浮気調査もはかどることでしょう。
しかし不正なアプリを無断で携帯に入れる行為は刑法に反するおそれがあります。「不正指令電磁的記録供用罪」と呼ばれる罪が成立し、50万円以下の罰金または3年以下の懲役を科されるリスクがあります。
浮気の証拠を掴むことに躍起になり、ここで取り上げた各種犯罪行為をはたらかないように注意すべきです。
プライバシーを侵害したと評価されるとき
犯罪行為をしなかったとしても、携帯を見ることが「プライバシーの侵害」であると評価されることもあります。携帯の中にあるメッセージの記録、写真や動画、通話履歴などはプライバシーに関わる情報ですので、勝手に盗み見たことを理由に「不法行為だ」と主張される可能性もゼロではありません。
実際のところ、携帯チェックが理由で民事訴訟を提起され、損害賠償請求を受ける例は多くありません。
しかし携帯チェックの方法やチェックする内容によっては権利侵害があったと評価され、かえって立場を悪くするおそれがあることも知っておきましょう。
浮気の証拠集めはプロに任せるのが安心
携帯のチェックは確かに浮気調査において有効な手段です。浮気をしたことを確実に突き止めることができるかもしれません。
しかし証拠集めをきっかけに大きなトラブルを招くおそれがありますので、違法性の判断が難しい場合は無茶せずプロに依頼を出すのがおすすめです。
携帯チェック以外にも証拠を集める方法はありますし、探偵のような浮気調査のプロに任せればご自身の負担も軽減されます。自分自身で対応する場合に比べてリスクも小さくなり、より確実な証拠収集ができるでしょう。