予期せず浮気の現場に遭遇してしまったら、動揺し、慌ててしまう方がほとんどではないでしょうか。怒りや悲しみなどの感情でいっぱいになってしまうかもしれません。しかし慰謝料の請求や関係性の修復など、目標を達成するためにはその場で即座に適切な対処ができなければなりません。 あらかじめそのような状況を想定して対処法を考えていなければ難しいと思われますが、この記事で適切な対処法とNG行為について紹介していきますので参考にしていただければと思います。
浮気現場に遭遇したときの対処法
浮気現場に遭遇したとき、感情的にならず証拠を掴むことが大切です。 以下の点を押さえていきましょう。
まずは冷静になる
やはり現場に遭遇してしまうと感情的になってしまうのが通常かと思われます。しかし怒りや焦り、不安といった感情は判断を鈍らせてしまいます。特に配偶者の不倫を理由とする慰謝料請求や離婚を目指すのであれば感情に任せて行動すべきではありません。 まずは冷静になるべきです。感情的になっても良い方向へと進みません。 感情を抑えて冷静さを保つために知っておくと良いのが「怒りは7秒まで」ということです。7秒を過ぎれば元通りの感情に戻れるというわけではありませんが、7秒間耐えることで怒りのピークは過ぎ、冷静な対処がしやすくなるのです。そこで常日頃、怒りの感情が出てきたときは「7秒間は突発的な言動をしないようにしよう」と心掛けましょう。この癖をつけておけばとっさの出来事に出くわしても怒りのコントロールがしやすくなります。
バレないように過ごす
パートナーや浮気相手と対面してしまったときは仕方ありませんが、こちら側が一方的に気付いているという状況もあり得ます。相手側がまだ見つかったことに気が付いていない状況であれば、やはりまずは冷静になり、目の前に突入していくことのないようにしましょう。 なぜなら、浮気が発覚した事実をパートナーや浮気相手が知ることで警戒されてしまうからです。その場での証拠保全が十分にできない場合だと、その後の有力な証拠が集められなくなる可能性が高まります。 あえて認識させることで浮気をやめてくれるパートナーであればまだ良いかもしれませんが、なかなかそのように上手くいくケースはありません。 より慎重に浮気をするようになり、証拠が残らないように巧妙化するのがよくあるケースです。また、浮気をやめたように見せかけて裏で繋がりが続いているというケースもあります。 いずれにしろ一方的に浮気の事実を掴んでいる状況の方が有利に事を運びやすいため、対面は避けるようにしましょう。
証拠保全をする
冷静になった上で行うべき重要なことが証拠保全です。 「離婚をしたい」「慰謝料を請求したい」「夫婦関係を修復させたい」など、いずれのゴールを目指すにしてもとりあえず証拠は押さえておくべきです。 もし裁判を要することになれば、客観的な証拠がないとご自身の主張は通りませんので、ごまかされてしまうリスクが高まってしまいます。 例えば2人でラブホテルに入っていく現場に遭遇したのであれば、ラブホテルに入っていく様子をカメラで捉えるようにしましょう。その際、どこに入ろうとしているのかが分かるようにすることも大切です。 撮影にあたって無理に性能の良いカメラを用意する必要はありません。スマホ等のカメラでも十分ですし、客観的に見て信用に足る情報を画像データから確認できれば良いです。 会話が聞こえる状況であればボイスレコーダーで音声の録音もするとより有力な証拠として使えます。音声録音に関してもわざわざ専用の機器を用意する必要はなく、スマホで適当なボイスレコーダーアプリを取得しておけば十分です。
浮気現場でのNG行為
浮気現場に遭遇してしまったとしても、以下の行為はしないように注意しましょう。
暴力行為
1つ目のNG行為は「暴力行為」です。 当然とも言えますが、浮気をしたからといって暴力を振るって良いことにはなりません。暴行罪という刑法で定められている犯罪が成立してしまいます。不倫をしたことを理由に法的に正当化されるわけでもありません。 逆に自分の立場を危うくしてしまうおそれがありますので、程度問わず暴力はしないようにしましょう。 もし暴力によりパートナーあるいは浮気相手に怪我をさせてしまうと、暴行罪より重い傷害罪が成立してしまいます。 そもそも暴れることで何ら問題は解決しませんし、相手を刺激することで暴力をやり返される危険も生じます。
脅迫行為
現場で押さえた写真などの証拠は、浮気の証拠としての目的以外で悪用しないようにしましょう。例えばその写真を使って脅しをかけたり、社会的信用を失わせるような言動をしたりすると脅迫罪が成立する可能性があります。 直接暴力を振るわなくてもこうして犯罪が成立してしまうかもしれないということを理解し、慎重に対応することが大切です。 さらには脅迫行為に加えて金銭を要求して恐喝罪の疑いがかけられないようにもしなければなりません。慰謝料の請求自体は犯罪にあたるものではありませんが、真っ当な請求ではなく、「写真をSNSで公開されなくなかったら金を出せ」といった行為は避けるようにしましょう。 その他、侮辱罪や名誉毀損にあたるような行為もやはりしないようにしましょう。特に近年は侮辱罪等に対する厳罰化の流れがありますし、行き過ぎた行為をしないよう気持ちを落ち着かせることが大切です。
自殺や自傷行為
上に挙げた攻撃的な行為をはたらく人とは逆に、自分を痛めつけてしまう方もいます。 浮気現場に遭遇したショックで自傷してしまったり、最悪の場合には自殺をしようとしてしまったり、といったケースもあります。 あるいは「自分が自殺することで罪を背負わせたい」と考えてこうした行為を考えてしまう方もいます。誰も幸せにならない行為だと認識し、自分自身に歯止めをかけるようにしましょう。 精神的に限界だという方は家族や友人を頼りましょう。身近な人に相談しにくいという場合にはカウンセラーなども利用すると良いです。誰かに相談すれば気持ちを楽にすることができます。