音声データは浮気の証拠として使えるケースもありますので、ボイスレコーダーを適切な箇所に設置することで浮気調査をすることもできます。
ただ、何の知識もないまま調査に取り掛かったのでは逆効果です。すぐにバレてしまい、証拠が掴めないだけでなく、パートナーとの関係性が悪くなってしまったりその後重要な情報が掴むのが難しくなったりする可能性も高まります。最悪の場合、盗聴を理由に訴えられて立場を悪くしてしまうおそれもあります。
そこで、どのような場所に設置すべきなのか、どんなことに注意すべきか、ここでボイスレコーダーを使った調査で最低限押さえておきたい基本知識を紹介します。
ボイスレコーダーの設置に適した場所
ボイスレコーダーを設置する場合、その場所で浮気に関する会話がされなければ意味がありません。そこで夫や妻、パートナーが1人になる空間を狙う必要があるでしょう。
例えば次のような場所が例として挙げられます。
ボイスレコーダー設置場所の例 | |
---|---|
自家用車 | 自家用車の中は1人になれる空間であることから警戒心が弱まる可能性が高く、ここにボイスレコーダーを設置することで浮気の証拠が獲得できることがある。 特に、日常的に車移動が多いパートナーであれば浮気のときにも車を使う可能性が高く、有益な情報が獲得できる可能性が高まる。 収納ボックスだと開けられることもあるため、できるだけ目につかない、シートの下などに設置すると良い。 |
パートナーの私室・寝室 | パートナーしか入らない空間がある場合、自宅にいるときに浮気相手と電話をする可能性もある。浮気相手を自宅に招き入れ、直接的な証拠が掴めることもある。 そこでベッド下やソファ下、クローゼットの中などパートナーが気付きにくいところへボイスレコーダーを設置すると良い。 |
リビング | 自宅に1人でいるときは、リビングで浮気相手と電話をする可能性もある。そこでリビングにもボイスレコーダーを設置すると良い。 |
設置場所を考えるときの重要なポイントは「設置や回収がしやすいこと」です。
極端にいえば、浮気相手の自宅やよく利用しているラブホテルなどにボイスレコーダーを置くことで確定的な証拠を掴める可能性は高くなりますが、設置や回収が難しいという問題があります。そして設置のために違法行為を犯すのはリスクが大きいため、適法の範囲内で調査を実施すべきです。
パートナーと共有している自家用車や自宅であればこうした問題を回避しやすく、ボイスレコーダーの設置に適しているといえるでしょう。
ボイスレコーダーを使うときの注意点
ボイスレコーダーを活用した浮気調査を行う際には、以下のような点に注意しましょう。
長時間の録音に適したボイスレコーダーを選ぶ
ボイスレコーダー選びはとても大切です。せっかく良い場所に設置することができても、そこで浮気に関する会話がされていても、バッテリーの持ちが悪いと必要な場面で機能してくれません。
そのため長時間の録音に適したものを選択しなければなりません。ボイスレコーダーを購入するときは「最大録音時間」「電池持続時間」「連続運転時間」などの、どれだけ長く録音をできるのか、といった点に着目します。
この観点からは、コンセントから電力が供給できるタイプを選択することも有効といえます。ただしこの場合はバレやすくなりますので、見られない工夫や見られても違和感を持たない外観のものを選ばなくてはなりません。
「音声自動録音機能」の有無もチェックしてみましょう。
常に録音を続けるのではなく、無音状態が続くと録音を停止し、音をキャッチしたときに自動で録音を再開する機能があれば、長時間録音にも適してしますし、後で音声を調べるときにも役立ちます。
マイクの性能が高いボイスレコーダーを選ぶ
長く録音できるだけでなく、その空間での会話がはっきりと聞き取れなければ意味がありません。
そこでマイク性能も高いボイスレコーダーを選ぶ必要があります。雑音をカットする機能が付いているのかどうかをチェックし、また、実際に購入してからもどの程度クリアに会話が聞こえるのかを確認しておくべきです。
その性能次第で設置場所も変わってきます。非常に性能が良ければ、密閉された空間内に隠しておきながら録音をすることもできます。
バレないように設置する
当然ながら、ボイスレコーダーを設置するときや回収するとき、そして録音の際中も、バレないようにしないといけません。
いったんバレてしまうと今後思うように証拠を掴めなくなってしまいます。これはボイスレコーダーによる調査に限った話ではありません。バレたのがボイスレコーダーだけであっても、パートナーは他の様々な手段に対しても警戒心を強めてしまい、安易に証拠を残さなくなるでしょう。
また、調査をしていることがきっかけで修復困難な関係性悪化を招く危険もあります。
罪に問われるリスクがある
ボイスレコーダーを使った録音に躍起になると、違法行為を犯してしまい、こちら側が不利な立場に立たされる可能性もあります。
特に、不法侵入には注意しましょう。パートナーあるいは浮気相手から刑事告訴をされてしまい、刑罰の適用を受けてしまうことになるかもしれません。
ボイスレコーダーの利用は慎重に
罪に問われるおそれがありますし、ご自身だけで無理に調査をすることは避けた方が良いです。罪に問われるリスクやバレるリスクが高くなる上に、有益な情報が掴めない可能性もあります。できるだけ浮気調査のプロに一度相談することをおすすめします。
具体的にどのような手法で証拠収集に取り組むべきか、各々の状況を見た上で的確な助言をもらうことができるでしょう。